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鉄筋の輸出制限導入へ、域内需要を確保


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年1月14日_記事番号:T00004969

鉄筋の輸出制限導入へ、域内需要を確保

 
 経済部は物資の需給バランスを是正するため、鉄筋や鉄鋼半製品の小型ビレットの輸出を制限する方針を固めた。14日付自由時報が伝えた。

 鉄筋の市場価格は1トン2万3,000台湾元(約7万3,000円)と史上最高値を付けているが、供給不足が深刻で、桃園空港への都市交通システム(MRT)鉄筋工事で入札が5回にわたり成立しないなど影響が広がっている。

 鉄筋の供給不足は、輸出価格が域内価格より高いため、鉄鋼メーカーが輸出を優先していることが原因だ。ベトナムを例に取ると、鉄筋価格は台湾での相場より10~20%高い。これに加え、世界的に鉄鋼半製品の相場が上昇し、昨年12月から台湾の鉄鋼市場で品不足が深刻化している。このため、建設業界は経済部に対し、輸出制限措置の発動を求めていた。

 陳瑞隆経済部長は、「経済部工業局に対し、市中の鉄鋼製品に対する需給調査の実施を求めた。十分な域内供給を確保する原則に従い、一部鉄鋼製品を対象に貿易法による輸出制限措置を取ることが可能だ」との認識を示した。