ニュース 政治 作成日:2014年4月15日_記事番号:T00049744
5月25日に予定される党主席選挙に一度は出馬表明をしていた民進党の蘇貞昌主席が14日、フェイスブック上の自身のページで、立候補しない考えを表明した。蘇主席は「11月の統一地方選挙を数カ月後に控え、党の力を分散させるわけにはいかず、(主席選挙による内部対立の)ダメージを少しでも減らすため」と理由を説明した。中央社などが伝えた。
蘇主席は(学生運動で)新しい民主主義が到来し、市民とともになければ党の未来はないと語った(中央社)
同選挙にはこれまでいずれも主席経験者の謝長廷氏と蔡英文氏が出馬意向を示しており、2016年の総統選公認候補決定に向けた前哨戦の様相を呈していた。しかし、蘇主席の不出馬を受けて謝氏も「同じ結党メンバーの1人として彼の態度に共鳴した」として出馬取りやめを発表した。これにより事実上、次期主席就任が確実となった蔡氏は「しっかりと責任を担い、党の世代交代と改革を完成させる」と語った。
総統選立候補には含み
蘇主席は2008年と12年に総統選の公認候補を決める党内予備選挙に立候補し、いずれも謝氏と蔡氏に敗れたものの、依然、再挑戦に意欲的とされていた。
しかしこのほど、学生を中心に発生した中台サービス貿易協定に反対する社会運動において存在感を示せない民進党に、市民や党内から批判が上がる中、蘇主席は「市民が期待する、台湾の価値を堅守し、人民の権益を守るため私欲を捨てて団結する民進党を実現できていないことは明らかだ」と責任を認め、「一歩退いて台湾のために奮闘する」と記した。
ただ蘇主席はこれまで党の要職を退きながらそのたびに復活を遂げており、今回の不出馬についても党内からは評価する声が上がる一方で、「いったん対中路線、経済政策、統一地方選挙といった難題から逃れる意図がある」との見方も出ており、自身も不出馬声明の最後に「初志を変えることは永遠にない」と記し、総統選への出馬に含みを残した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722