ニュース 電子 作成日:2014年4月16日_記事番号:T00049790
日亜化学工業は今月10日、台湾の発光ダイオード(LED)大手、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)が製造した通常型青色LED(1254シリーズ)が日亜化学の半導体層の構造上の特許を侵害しているとして、同製品を日本で輸入販売している立花エレテック(本社・大阪市西区、渡邊武雄社長)およびE&Eジャパン(本社・東京都新宿区、金子敬社長)を相手取り、日本での輸入販売の差し止めと損害賠償を求めて東京地方裁判所に提訴した。損害賠償の請求額は公表していない。E&Eジャパンはエバーライトと晶元光電(エピスター)の共同出資会社。
これに先立ち立花エレテックは今月8日、日亜化学が2011年10月に立花エレテックに対して提起したエバーライトの白色LEDに関する特許損害差し止めなどの請求訴訟に関するプレスリリースをホームページに掲載し、立花エレテックが特許侵害製品を販売したかのように記載したことが同社の信用を毀損(きそん)する、不正競争防止法の競争者営業誹謗(ひぼう)行為と判断し、500万円の損害賠償を求めて大阪地裁に訴えている。なお、日亜化学の請求については、東京地裁が13年1月、立花エレテックの主張を認めて棄却した後、日亜化学は同年2月に控訴したものの、知的財産高等裁判所に同年7月に棄却された。日亜化学は同月、最高裁判所に上告受理の申し立てを行っている。
同件について日亜化学は、東京地裁が今年1月末に判決を下したエバーライトとの同様の訴訟において、不正競争行為には当たらないとの判断が出ていると指摘。今回の訴訟でも自らの立場を適切に主張していくと表明した。
なお、立花エレテックはワイズメディアの取材に対し、訴状を受け取っていないためコメントできないと回答した。
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