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2.6キロのヤシの葉直撃、バイク運転手が大けが


ニュース 社会 作成日:2014年4月18日_記事番号:T00049823

2.6キロのヤシの葉直撃、バイク運転手が大けが

 今月初め、台北市内の道路をバイクで走行中の市民が、街路樹として植えられているヤシの木から落ちてきた2.6キログラムの葉に直撃され大けがを負うという事故が発生した。街路樹の管理が不十分だったとして請負業者に賠償責任が求められている他、16日まで監督機関の台北市公園処に事故発生の情報が届いていなかったことから、連絡体制の不備にも批判の声が上がっている。

 調理師の蔡松男さん(46)は今月4日、台北市仁愛路の台湾大学医学院附設医院(台大医院)近くをバイクで走行していたところ、分離帯に生えている高さ約12メートルのダイオウヤシから長さが1.5メートルもあろうかという葉が落ちてきて頭に直撃を受けた。蔡さんは衝撃でバランスを失い、転倒して路上に倒れこんだ。ちなみに当時は無風状態だっという。

 幸い近くを通行していた市民が警察に通報したため、蔡さんはすぐに病院へ運ばれたが、診察の結果、左手の骨折が判明、手術が必要となった。調理師にとって商売道具ともいえる手が使えないことで、蔡さんは事故から現在まで仕事に復帰できていない。

 台北市公園処によると、仁愛路の街路樹は請負業者の東昕環境工程との間で、毎日巡視を行い、週に1回、枯れた葉や枝を剪定(せんてい)する契約で管理を委託しているという。事故を受けて公園処は被害者に謝罪するとともに、同社に賠償責任を果たすよう求めた。

 また事故情報の入手が遅れたことについて公園処は「横の連絡が十分でなかった」と落ち度を認め、今後は警察などとの連携を強め、被害者の支援など速やかな対応を図るとの考えを示した。

 台北市内には計1,796本のダイオウヤシが街路樹として植えられているそうで、業者が管理の手を抜いた場合、今後も同様の事故が起きかねない。市内の道路をバイクで走る際は前方だけでなく頭の上にもご注意を。