ニュース 電子 作成日:2014年4月18日_記事番号:T00049847
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は17日、第1四半期連結売上高は前期比1.7%増、前年同期比11.6%増の1,482億1,500万台湾元(約5,000億円)、純利益は前期比6.8%増、前年同期比21%増の478億7,100万元だったと発表した。いずれの製造プロセスでも顧客を待たせている状態で、第2四半期は2割増収、過去最高の利益を見込む。18日付経済日報などが報じた。
同社は、第4世代移動通信システム(4G)のインフラ構築でスマートフォン向けが伸び、▽イメージセンサー▽指紋認証チップ▽微小電子機械システム(MEMS)──の上半期需要が旺盛だと説明した。同社の28ナノメートル製造プロセスは市場シェアが高く、ハイエンドモバイルチップに使う高誘電率膜・金属ゲート(HKMG)技術は世界シェア8割だと指摘した。
20ナノはアップルのプロセッサー「A8」を第2四半期に出荷し、下半期に生産量が増えると予測。立体構造トランジスタ(FinFET)プラスの16ナノプロセスは9月に試験生産、来年量産予定だ。同社は、16ナノプロセスは顧客15社の製品がテープアウト(設計完了)し、来年は45社が控えており、16、20ナノが今後2年の成長のけん引役だと強調した。
来年の設備投資は今年の95億~100億米ドルと同水準で、16、20ナノプロセスの他、10ナノプロセス向け支出も開始すると説明した。
業績説明会、張董事長が不在
今回の業績説明会に張忠謀(モリス・チャン)董事長は姿を見せなかった。2009年に総執行長に復帰して以来で初めてで、市場では後継者への引き継ぎ目的かとうわさされた。孫又文・企業情報処処長は業績説明会後のインタビューで、1~2日前に決まったことで理由は不明だが、董事長職はまだ譲られていないと語った。
左から魏哲家、劉徳音の両共同執行長と何麗梅財務長。業績説明会は全て英語で行われた(17日=中央社)
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