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占拠で破損した立法院の修繕費、学生組織が負担


ニュース 社会 作成日:2014年4月21日_記事番号:T00049850

占拠で破損した立法院の修繕費、学生組織が負担

 王金平立法院長18日、中台サービス貿易協定に反対する学生や市民が3週間にわたり占拠したことで破損した立法院施設・設備の修繕費用は285万台湾元(約970万円)となることを明らかにした上で、同費用は中華民国全国工業総会(工総、CNFI)の許勝雄理事長が「代位弁済」方式で負担すると語った。しかしこれに対し、今回の学生運動を指揮した林飛帆氏、陳為廷氏らは許理事長の「好意」を拒否。サービス貿易協定の反対運動団体「反黒箱服貿民主陣線」が全額を負担すると表明した。19日付自由時報が報じた。


王院長(中)は、立法院は学生に対して提訴しないと述べた(18日=中央社)

 反黒箱服貿民主陣線は18日、▽代位弁済方式では後日、許理事長が占拠事件に加わった個人を相手取って損害賠償訴訟を起こすことが可能なため、真の解決とはならない▽工総はこれまで立法院に対し、サービス貿易協定の審議を速やかに通過させるようたびたび圧力を掛けており今回の運動とは立場が異なる──などを理由として申し出を拒否するとの声明を発表した。

 なおこれまで政府寄りのメディアでは「修繕費は1億元を超え、修復に1カ月かかる」などと報じられていたが、実際の被害額は「軽微」なものだった。また立法院での審議は学生たちが退去した今月10日の翌日に再開されている。