ニュース 社会 作成日:2014年4月23日_記事番号:T00049912
行政院原子能委員会(原能会)核能研究所(原子力研究所、桃園県龍潭郷)は22日、1988年から91年にかけ、同研究所の核廃棄物貯蔵施設で6回の水素爆発事故が起きていたにもかかわらず、公表していなかった事実を認めた。当時周辺では放射能汚染も起きており、これまでの隠ぺい体質が問題化しそうだ。
馬所長は22日の説明で、安全を強調した(22日=中央社)
核能研究所では当時、原爆の研究開発が行われており、水素爆発の事実は機密として公表されなかった。
23日付蘋果日報によると、当時の使用済み燃料棒貯蔵施設では、米国に使用済み燃料棒を搬送するために乾燥貯蔵していた燃料棒のカバーが劣化。燃料棒のウランと水が反応して水素が発生し、6回の爆発が起きていた。その際、放射性物質が排水口経由で外部に漏れ、研究所後方の国有林が汚染された。92年の計測では通常値の4倍に当たる放射能が検出された。その後、原能会は汚染された2.3ヘクタールをフェンスで囲い、表層土を取り除く措置を取った。
核能研究所の馬殷邦所長は「乾燥貯蔵施設は既に鉄製の建屋を増設し、管理を強化している。内部の燃料棒は既に米国に持ち帰った」とした上で、周辺の放射能値は自然環境下の通常値よりはやや高いが、法定基準を満たしていると説明した。
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