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李登輝元総統、脱原発論に疑問


ニュース 社会 作成日:2014年4月24日_記事番号:T00049941

李登輝元総統、脱原発論に疑問

 台湾電力(TPC)第4原子力発電所(新北市貢寮区)の建設中止を求め、林義雄・元民進党主席(2006年に離党)が22日から台北市内の教会で無期限ハンストに入ったことに関連し、李登輝元総統は23日台南市内で講演し、「もし原発による発電が駄目だというなら、台湾はどうすればよいのか」と述べ、原発に代わる電力源がないままでの脱原発論に疑問を呈した。24日付聯合報が伝えた。


李元総統の主張は、原発問題は大局的見地に立った判断が必要というものだ(23日=中央社)

 李元総統は「政府が原発をどう処理するかについては、特に意見がないが、果たしてどれほどの人が林義雄氏の意見に賛成するだろうか」と述べた。その上で「台湾に原発がなければどのように電力を確保するか。工業はどうやって発展すればよいのか。生活は何に依存すればよいのか。これらの問題を全て考慮すべきだ」と述べ、慎重な議論を呼び掛けた。

 一方、馬英九総統は23日、林義雄氏がハンスト中の教会を訪れ、関係者に林氏に宛てたメッセージが書かれたカードを託した。馬総統はハンストを行う林氏に視線を向けることなく、わずか3分間で教会を立ち去った。

 馬総統は「第4原発は内外の専門家による厳格な安全検査の後、住民投票にその将来を委ねる」とカードに記した。