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台湾人寿と龍邦国際の董事長辞任、合併問題絡みか


ニュース 金融 作成日:2014年4月24日_記事番号:T00049943

台湾人寿と龍邦国際の董事長辞任、合併問題絡みか

 生命保険会社、台湾人寿保険が中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)との合併問題で揺れる中、台湾人寿の朱炳昱董事長と同社の大株主である龍邦国際興業の朱博瑋董事長が辞任することが23日までに判明した。24日付経済日報などが伝えた。

 朱炳昱氏は台湾人寿の董事にはとどまる。また、朱博瑋氏は龍邦国際の常任董事、総経理に転じる。朱炳昱氏は朱博瑋氏の父。

 両董事長の辞任をめぐっては、台湾人寿の中信金との合併問題が難航していることが背景にあるとみられている。

 龍邦国際は中信金による台湾人寿買収に反対の立場で、6月16日に予定される台湾人寿の株主総会に向けては、同社董事会に占める董事の数を引き上げるため、委任状の買い取りを開始したもようだ。

 龍邦国際は本業の建設業が休眠状態に近いため、現在保有している台湾人寿の株式37%を売却すれば企業価値が失われることになる。龍邦国際の経営陣が中信金による台湾人寿合併に強く反対するのもそのためだ。

 一方、マカオのカジノ王、何鴻燊(スタンレー・ホー)氏の六女、何超蕸(メイジー・ホー)氏が龍邦国際の株式51%を取得する意向との報道もある。

 台湾人寿と中信金の合併契約に基づけば、株主構成に重大な変更が生じた場合、合併が中止される可能性があるため動向が注目される。