ニュース 社会 作成日:2014年4月25日_記事番号:T00049965
ある男性が自宅で発生した火事がもとで顔面に大やけどを負った際、一命を取り留めるため太ももの皮膚を移植することになったが、太ももの広い範囲に入れ墨を施していたため、顔に入れ墨が移動し、彼は「オペラ座の怪人」のような姿となってしまった。
雲林県の市場で飲食屋台を営む男性、陳中海さん(45)は8年前、自宅が火事に遭い、顔の右半分に深刻な火傷を負った。意識不明で病院に担ぎ込まれた陳さんの容態を見た医師は家族に対し「すぐに皮膚の移植をしなければ命に危険が及ぶ」と告げ、さらに彼の体を検査した上で「移植が可能なのは太ももの皮膚だけだ」と説明した。
しかし、陳さんは16歳のころ、若気の至りから太ももに入れ墨を入れており、右ももには龍、左ももにはコイの図柄が全面に広がっていた。このため、いずれの太ももから移植しても、顔に入れ墨が移ってしまうことになる。しかし家族は「まず命を確保してから考えよう」と判断し、手術の同意書にサインした。
術後、意識を取り戻した陳さんは、鏡に映った自分の顔を見てショックを受け、手術に同意した家族を恨んだり、自殺を考えたりと悲嘆に暮れた。しかしその後、気持ちが落ち着くと「自分の命を救うためにしてくれたことだ」と理解し、怒りや自殺願望は消えた。
ただ退院後、顔の半分を入れ墨に覆われた陳さんの姿は世間で好奇の目で見られ、指をさされることもあったばかりか、怖がって泣き出す子供もいたそうだ。
そんな状況にも陳さんは「自分の命は拾いもの。一度死んだと思えば何ともない」と開き直って社会復帰し、福祉団体の手配で台中市のプラスチック加工工場に勤めた後、6年前に故郷に帰り、弟と一緒に屋台をオープンした。
手術をきっかけに恋人に去られ、未婚の陳さんだが、「結婚しなければ妻子がつらい思いをすることもない。今は平穏な生活が続けばいい」と語っている。
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