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第一・兆豊金控、授権資本金を引き上げへ【表】


ニュース 金融 作成日:2014年4月25日_記事番号:T00049973

第一・兆豊金控、授権資本金を引き上げへ【表】

 政府系金融持ち株会社の第一金融控股(ファースト・フィナンシャル・ホールディング)と兆豊金融控股(メガ・フィナンシャル・ホールディング)は、政府系金融機関同士の合併再編や海外事業拡大などに向け、今年の定時株主総会で授権資本金の引き上げを計画している。25日付工商時報が伝えた。

 

 このうち、第一金控は24日、授権資本金を現在の1,000億台湾元(約3,400億円)から2,000億元に引き上げる方針を固めた。6月の定時株主総会で決議する。

 第一金控の払込済み資本金は865億3,500万元。同社の合併相手として取り沙汰されている合作金庫金融控股、華南金融控股の払込済み資本金はそれぞれ861億4,000万元、905億6,000万元で、どちらと株式交換方式で合併しても、授権資本が2,000万元あれば十分だ。

 一方、兆豊金控も先月の董事会で授権資本金を現在の1,400億元から2,200億元に引き上げる計画を決定した。

富邦産険、政府系同士の再編を批判

 損保大手、富邦産物保険の龔天行董事長は24日、財政部が政府系金融機関同士の合併を推進していることについて、「資本規模が大きくなること以外、何の役に立たない」と批判した。

 龔董事長は政府系同士の合併を進めても、自己資本利益率(ROE)、自己資本比率は向上しないとし、「アジア進出を図る上で好ましい戦略とは言えず、失敗するかもしれない」と述べた。