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「富士康がアウトソーシングを検討」、中国メディア報じる


ニュース 電子 作成日:2008年1月15日_記事番号:T00005001

「富士康がアウトソーシングを検討」、中国メディア報じる


 中国メディア「21世紀経済報道」は14日、鴻海精密工業系列で中国における携帯電話部品大手の富士康科技集団(フォックスコン)が、季節性製品の生産ラインまたは一部工程のアウトソーシングを検討しており、また、同社は日本やドイツに社員を派遣して、「人材派遣」の実態について視察を行う計画も持っていると報じた。

 富士康の中国での従業員数は、2006年初めの45万人から、昨年末には68万人に達しており、人件費は1億5,900万米ドルから2億4,700万米ドルへと55%増加した。一方利益成長は8.33%にとどまり、人件費の比重が大きくなっている。

 過去数年、中国では労使紛争で派遣社員の導入は、「企業の責任の放棄だ」と非難され、今年から施行された労働合同法(労働契約法)でも人材派遣については特に厳しい規定が設けられている。

 この報道に対し、鴻海精密工業の丁祈安スポークスマンは同日、「派遣社員の導入を検討したことはあるが、現在は労働合同法に基づいて、すべての従業員と期限設定のない契約を結んでいる」と導入を否定した。15日付経済日報が報じた。