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タッチパネルのCANDO、42%減資へ


ニュース 電子 作成日:2014年4月29日_記事番号:T00050042

タッチパネルのCANDO、42%減資へ

 タッチパネル最大手、宸鴻集団(TPKホールディング)傘下の達鴻先進科技(CANDO)は28日の董事会で、資本金の42.49%に当たる28億8,100万台湾元(約98億円)の減資を決定した。タッチパネル搭載ノートパソコン市場が予想ほど伸びず、同社は生産能力が過剰となり、昨年は赤字が拡大した。29日付蘋果日報が報じた。

 減資案は6月11日の株主総会を経て、早ければ第3四半期にも実施する。減資後、1億5,000万株を上限とした第三者割当増資か、15億元を上限とした普通社債発行で、資金調達を行う。

 同社は受注減少で、昨年第4四半期に新竹工場の3.5、4.5世代ラインで生産を停止し、台中工場の4.5世代ライン2本に集中したが、昨年は28億5,200万元の最終赤字となった。同社の主力製品はタッチパネル、タッチセンサーで、応用先はノートPCが7割、タブレット型PC、スマートフォンが3割。

 林芳如財務長は、第1四半期は非需要期で稼働率が50%を割り込んだが、第2四半期から受注が戻り、第3四半期の稼働率は60%以上と予想している。しかし、タッチパネル市場の競争激化で価格下落が続いており、今年の経営は厳しいと話した。