半導体パッケージング・テスティング（封止・検査）大手、力成科技（パワーテック・テクノロジー）は29日、韓国Nepesからシンガポールの12インチウエハーバンピング工場、ＮＰＬを買収すると発表した。業界関係者によると、ブロードコムやグローバル・ファウンドリーズ（ＧＦ）の大口受注も引き継ぐ。30日付工商時報が報じた。
蔡篤恭董事長は、買収額は公表できないが、自社で月産１万5,000枚の工場を建てるのに必要な15億台湾元（約51億円）より安いと述べた。ＮＰＬの月産能力は１万2,000～１万3,000枚。今後、生産能力を増強し、年末に３万2,000枚を見込む。
同社の第１四半期売上高は92億2,700万元で、前期比3.8％減だった。マイクロン・テクノロジーや東芝からの受注が高水準を維持し、小幅減収にとどまった。純利益は５億9,700万元と、前期の純損失57億2,600万元から黒字転換を果たした。
蔡董事長は、第２四半期はモバイルＤＲＡＭ、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリー、ロジックＩＣ需要が回復すると述べた。証券会社は前期比２桁成長が見込め、売上高が100億元の大台を回復すると予測した。
