30日付工商時報によると、ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）はクラウドコンピューティング分野での商機獲得に向け、ＡＲＭアーキテクチャー「５ｘ」シリーズの64ビット対応プロセッサを搭載したＳｏＣ（システム・オン・チップ）により、マイクロサーバー市場への参入を計画しているもようだ。
観測についてメディアテックの顧大為・広報担当は「市場を観察している段階でまだ製品は準備していない」とコメントした。
ただ業界では、スマートフォン市場でメディアテックをパートナーとして勢力を拡大し、先ごろＩＢＭのサーバー事業を買収した聯想集団（レノボ）が今後、マイクロサーバーでメディアテック製ＡＲＭプロセッサーを採用する可能性は極めて高いとみられている。
なお２月に晨星半導体（Ｍスター・セミコンダクター）の合併を完了し、正式にＩＣ設計業界で世界３位となったメディアテックは、参入分野を▽無線通信▽光ディスクドライブ▽セットトップボックス（ＳＴＢ）▽フィーチャーフォン（従来型携帯電話）▽スマートフォン▽カーエレクトロニクス▽医療──などに拡大している。
