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作成日:2008年1月16日_記事番号:T00005010
陳総統、グアテマラで冷遇?
中米グアテマラを訪問中の陳水扁大統領が、現地で無礼な扱いを受けたのではないかという議論が起きている。
台湾各メディアによると、陳総統の乗る政府専用機がグアテマラの空港に着陸した後、グアテマラ政府が陳総統が歩く赤じゅうたんを機首の正面に置いたため、陳総統はじゅうたんにたどり着くまで滑走路のコンクリートの上を歩かなかければならなかった。これが元首に対する無礼な行為と受け止められ、「台湾を意図的に冷遇した恐れがある」という「断交」絡みの憶測に発展した。
しかし陳総統は、これは空港が小さいため専用機が転回できなかっただけで、2005年に訪問した時も同じだったと話している。同空港では、軍隊による歓迎の礼砲もなかった。陳総統はこれに対しても、今回は10カ国以上の元首が訪れており、すべての元首に礼砲を準備することは政権移転を準備中のグアテマラには不可能だとかばった。
今回の訪問目的であるグアテマラのコロン新大統領就任式典では、昨年断交したコスタリカのアリアス大統領やベネズエラのチャベス大統領を始め、参加した各国元首と親しく握手を交わし談笑した。しかし、式典で陳総統の隣に座ったホンジュラスのセラヤ大統領は、いつになく冷淡な態度で、陳総統に背を向け、視線を合わすこともなかったという。16日付中央社が報じた。