ニュース 社会 作成日:2014年5月8日_記事番号:T00050188
総統府をはじめ台湾の中央官庁が集中する台北市の「博愛特区」には、国防部も本部を構えている。その防衛の中枢でこのほど、軍とは無関係の不審な女性に、最高司令官である国防部長(大臣に相当)の執務室がある建物への侵入を許すという不祥事が発生した。これを受けてメディアからは「軍の敷地も守れないのに国民を守れるのか」と批判の声が挙がっている。
事件発覚を受けて説明を行った国防部の羅紹和報道官によると、6日午後5時ごろ、台北市長沙街と博愛路の交差点近くに止まっていた国防部所属車両の運転手に対し、同部職員を名乗る女性が「足が痛くて歩けないから乗せて行ってくれ」と願い出た。
本来なら運転手は彼女の身分証を確認し、国防部敷地内へ入る資格を持つかどうかを確認すべきだが、同情心からこれを省略してしまった。このため国防部入り口での検問を回避した女性はまんまと侵入に成功。さらに彼女は部長の執務室のある建物に入り、3階まで進んだところでようやく警備員に止められ、敷地の外に追い出された。
なお今回の不祥事を市民からの通報を受けて暴露した親民党の陳怡潔立法委員は、この女性は「部長の妻」を名乗ったため、入り口での検問を免れたと指摘しているが、これに対し夏立言・国防部副部長は「部長夫人を自称しただけで自由に通行できるなどあり得ない」と否定した。
ちなみに侵入に成功した女性は、異常な言動を示したため精神的に問題を抱えていると見なされて釈放された。
しかし、彼女が侵入してから外に出るまで約10分だったことから、十分な取り調べを受けないまま釈放された可能性が高く、「精神異常者を装った危険人物だったのではないか」との指摘も出ている。
これについて国防部は「事後に照会を行い女性に危険はないことが確認された」と釈明したが、国防部は事件が外部に漏れないよう関係者に口止めをしたとの情報もあり、不祥事が発覚しないようあわてて釈放したとみられても仕方のない状況だ。
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