ニュース 政治 作成日:2014年5月8日_記事番号:T00050192
中国の習近平国家主席は7日、北京の人民大会堂で台湾の野党、親民党の宋楚瑜主席と会談し、台湾独立を阻止することなど中台関係の4原則を提示した。これに対し、宋主席は台湾での最近の学生運動を礼賛するなど、持論を展開した。8日付自由時報が伝えた。
宋主席(左)は「台湾の多くの人々が反対したのは国民党の黒箱(ブラックボックスの手口であり、反中ではなく、反自由貿易でもない」と説明した(7日=中央社)
習主席は▽両岸(中台)関係の平和的発展を図る方針は変わらない▽両岸の交流協力、互恵的な実務措置は放棄しない▽両岸の民衆による団結を促進する熱情は動揺しない▽台湾独立分裂の企てを阻止する固い意思は動揺しない──と強調した。
これに対し、宋主席は「大陸(中国)は台湾人民の台湾意識、社会制度の違い、経済的自主権への渇望、台湾の多元的社会の本質に認識を深め、理解をしてほしい」と述べ、習主席とは一線を画した。
また、最近台湾で起きた学生運動について、「彼らは行動によって、強い政府に管理されることを必要とせず、自分たちのことは自分たちで管理できることを証明した」と評価した上で、「これは得難い公民の素質であり、台湾での数十年来の公民教育が成功したことを意味している。華人社会にとって貴重な資産だ」と述べた。
中国側は馬英九政権が支持率を落とす中、中台関係の位置付けについて認識が近いと判断した宋主席と接近したとみられるが、宋主席の反応に当てが外れたとみられる。
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