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台湾之星、亜太電信の買収に意欲【表】


ニュース 電子 作成日:2014年5月8日_記事番号:T00050207

台湾之星、亜太電信の買収に意欲【表】

 第4世代移動通信(4G)事業免許を取得した台湾之星移動電信(台湾スター)の頼弦五総経理は7日、中堅通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)を買収する意向を初めて公に表明した。亜太電信をめぐっては台湾之星以外に鴻海精密工業の他、ソフトバンクも投資計画書を提出したと報道されており買収レースの行方に注目が集まっている。8日付経済日報が報じた。 


台湾之星の頼総経理は「最高額の結納金は出せないが、生涯の幸せは約束する」と亜太電信にアピールした(7日=中央社)

 亜太電信は9日の董事会で協議するとみられているが、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が直々に亜太電信の董事会に出向き、台湾之星による買収阻止を図ると観測されている。鴻海は傘下の国碁電子(アンビット・マイクロシズテムズ)が4G事業免許を獲得しているが、新規参入で基地局整備などが遅れており、亜太電信買収で挽回したい考えのためだ。

 業界関係者は、亜太電信が台湾之星と組めば相互補完効果があり、鴻海を身売り先に選べば大きな後ろ盾ができ、それぞれメリットがあると分析。また、亜太電信の多くの株主の平均取得株価は約8〜19台湾元(約27〜64円)で、同社の7日終値は16.75元だったことから、1株19元以上の条件を出す企業が亜太電信を買収する可能性が高いと指摘する声もある。