ニュース 社会 作成日:2014年5月9日_記事番号:T00050215
台北市の公園ではよく、足つぼを刺激するため地面に突き出すように卵形の小石を敷き詰めた「健康歩道」を見かけるが、石の間に入り込んだ木の枝などで負傷する市民が後を絶たず、さらに医師から「足底筋膜炎を起こす可能性が高く、使用すべきでない」との指摘が出たことから、市政府は8年前に同歩道を改善、撤去すると表明した。しかしそれ以降、撤去されたのはわずか5件にとどまっており、市議から批判を受けている。
問題を指摘した李建昌・台北市議は、「健康歩道は建設業者が専門家の指導を受けずに設置したもので、使用建材、施工方法、石の間隔、排列などに統一された基準がなく、何ら科学的根拠に基づかない」とした上で、「市民の健康を害す恐れがあるため、すぐに撤去できないなら注意を促す掲示を行うべきだ」と呼び掛けている。
また台北市立聯合医院骨科の郭忠和医師は、「台湾の公園に設置された健康歩道に使用されている石は丸みが十分ではなく、均等に敷かれていないため、尖った部分を踏んだ場合、足の裏の一点に過度な荷重がかかり、歩道を使い過ぎると足底筋膜炎につながる」と指摘。「特に血圧が不安定な人、心筋梗塞や糖尿病の患者は使用を避けるべき」と警告している。
なお台北市公園処の張郁慧処長によると、健康歩道はかつて市内50カ所の公園に設置されたが、05年以降は設置を中止。さらにその後、大湖公園(内湖区)、民権公園(松山区)、新生公園(中山区)など5カ所で撤去したものの、現在も46カ所の公園に49本が残され、警告掲示ももわずか2件にとどまっている。
それでも健康歩道を体験したいという人に向け郭医師は、石の丸みが十分で均等に敷き詰められた歩道を選び、靴下か底の薄いジョギング用シューズの着用、歩く時間は一度に10〜15分にとどめるよう提言している。
ちなみに歩いた後、足の裏に温かみを感じる程度が正常で、痛みを感じた場合、その歩道は使用に適さないそうだ。
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