ニュース 電子 作成日:2014年5月9日_記事番号:T00050238
鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は8日、傘下の国碁電子(アンビット・マイクロシズテムズ)を通じた第4世代移動通信(4G)サービス事業に関連し、同グループが目指す中堅通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)の買収について「必ず実現させる。代替案は用意していない」と強い意欲を示した。9日付工商時報が報じた。
亜太電信をめぐっては、頂新国際集団傘下の台湾之星移動電信(台湾スター)、日本のソフトバンクも買収を目指しているとされるが、ソフトバンクについて郭董事長は「創業者の孫正義氏とは懇意にしており、日頃から連絡を取り合っている」と明かした上で、「同社の出資計画は韓国のグループ会社を通じたもので、財務戦略的側面が強い」との認識を示した。
また台湾之星については、直接名指しは避けたものの「『星さん』は台湾で輝くだけで、亜太電信を世界に連れて行くことはできない」と評し、鴻海の優位を強調した。
NCCを非難
このほか、アンビットが国家通信伝播委員会(NCC)に申請している、中国・華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)製4G基地局調達に対する審査が進んでいないことについて郭董事長は同日、「ファーウェイの製品はシンガポールでも採用されており、なぜ台湾では使えないのか」と疑問を呈し、「1週間で許可が下りなければ税金を払わない」などとNCCを強く非難した。
これに対しNCCの虞孝成副主任委員は「監督機関は迅速に方向性を示すべきであり、確かにNCCは(郭董事長に)謝罪しなければならない」と非を認めた上で、「国家の安全を考慮して方針を決める」と述べた。
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