ニュース 社会 作成日:2014年5月12日_記事番号:T00050246
台北市北部の観光地、陽明山・擎天崗草原を訪れた男性が、現地に生えていたキノコを持ち帰り、調理して食したところ、約2時間にわたって幻覚を見るという症状に見舞われた。その後、蘋果日報が調べたところ、いわゆる「マジックマッシュルーム」と呼ばれ、台湾では大麻やアンフェタミンと同様、麻薬として所持や売買が禁止されているものと判明した。
キノコを食べた男性(24)は結婚写真の撮影のため先月、恋人と一緒に擎天崗草原を訪れた。そこで彼は、草原に放牧されているウシが落としたふんから白っぽいキノコが多数生えているのを発見。ブナシメジに似た外見だったことから、食べられると考えた男性はこれを一山ほど持ち帰り、他の野菜と一緒に炒めて食べてしまった。
そして1時間ほどが経過したころ、男性は体が宙に浮いたような感覚に襲われ、目に見える景色はゆがみ、口元からはとめどなくよだれが流れて止まらなくなったという。
男性からの情報提供に基づき、蘋果日報はこのほど擎天崗草原を晴天時、雨天時の2度にわたり訪れて調査を行った。その結果、2度とも草原に落ちている牛ふんから問題のキノコが生えているが見つかった。
そして比較的大きなものを採取し、台湾大学植物病理微生物学系の曽顕雄教授に確認を求めたところ、これはシビレタケの1種で一部では「牛ふん上のマジックマッシュルーム」と呼ばれるキノコだと判明した。
曽教授によると、このキノコを食べた場合、今回の男性のように宙に浮いたり、自分が巨大化したような感覚に襲われるそうで、摂取量が多すぎると、引きつけや高熱、さらには心筋梗塞などの症状が表れて死に至る可能性もあるという。
なお陽明山国家公園管理処の詹徳枢副処長も、「擎天崗に牧場が設置されて55年がたつが、牛ふんからキノコが生えることは把握していたものの、それがマジックマッシュルームだとは知らなかった」と驚いている。この草原は天気の良い日には多くの家族連れでにぎわうこともあり、今後、専門家の意見を聞いて対策を講じる考えだ。
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