ニュース 電子 作成日:2014年5月12日_記事番号:T00050259
中堅通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)は9日、董事会を開き、第三者割当増資を行い、戦略的投資者を株主に迎えることを決議した。10日付経済日報が伝えた。
亜太電信の資本金は現在330億台湾元(約1,120億円)で、今回の増資により413億2,000万元に膨らむ。発行される新株は増資後の株式総数の約20%を占める。1株当たり発行価格は最低17.44元で、新株を全て引き受けるには約144億元を投資する必要がある。
これに先立ち、亜太電信をめぐっては、鴻海科技集団(フォックスコン)系の国碁電子(アンビット・マイクロシズテムズ)、台湾之星移動電信(台湾スター)、ソフトバンクの3社が、第4世代(4G)移動通信規格への参入を視野に出資意向を示していた。
このうち、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は同日、呂芳銘副総裁、アンビットの黄南仁総経理を率い、亜太電信に説明に訪れた。台湾之星も頼弦五総経理が出向き、投資計画を説明した。亜太電信は既に3社の選考に入っており、今月中にも最もふさわしい企業を交渉相手に選び、金額交渉を開始する見通しだ。
市場関係者は、亜太電信に政府系株主が約20%出資しており、来年にも新株主に政府系持ち株が譲渡されるのではないかとみている。
亜太電信は実際に増資を実施するとは限らない。3社のうち、アンビットとソフトバンクは現金による株式取得か増資引き受け、台湾之星は株式交換方式を希望しているとされる。
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