ニュース 社会 作成日:2014年5月13日_記事番号:T00050274
台北市では最近、客の前世を描いた映画を上映するという「前世映画館」が話題になっている。とはいえ、この映画が実際に見えるのはこの映画館を開設している女性霊媒師だけで、客は彼女の解説を通じてのみ内容を知ることができる。ちなみに映画の上映時間は約2時間で入場料は3,300台湾元。さらにおはらいなどが必要な場合は5,000元の追加料金がかかる。
この映画館を開いているのは「ミナ」という名の中年女性で、彼女がインターネット上の掲示板に書き込んだ説明によると、2年前にパリを訪れた際、「大天使聖ミカエル」と遭遇し、それ以降、ミカエルが彼女のために前世映画の「監督」を務めてくれるようになったという。
しかし、彼女に関してネット上では批判の声も上がっており、うわさを聞きつけた蘋果日報の男性記者がこのほど、身分を隠して予約し、実際に「前世映画館」を体験した。
予約当日、ミナは記者を台北市にある高級マンション内の映写設備を備えた会議室に案内。そしていざ上映時間になると、彼女は前方のスクリーンをじっと見つめ、記者にその内容を伝え始めた。
彼女の説明によると、映画の内容は記者の6代にわたる前世に関するもので、初代はなんと清朝の順治帝だった。それ以降は、英国や米国の文学青年だったらしい。
さらに映画の上映が終了した後、彼女は「ここには(伝説の仙人)呂洞賓も来ている」と明かした上で、記者に対し「あなたには『九尾の狐(きつね、中国の妖怪)』が取りついている。5,000元を支払えば呂洞賓におはらいを頼んであげる」と告げた。
記者は要求通り代金を渡しておはらいをしてもらったが、その方法はミナが2本のろうそくを持って背後で2度ほど振りかざすというシンプルなもので、処置が完了した前後で記者の心身には特に何の変化も感じなかったという。
なおこの記者が後日、ネット掲示板でミナ関連の書き込みを調べたところ、彼女の映画館に行ったという人物の多くが、「前世は中国の皇帝だったと言われた」とコメントしている。ミナの映画によれば台湾には偶然にも、唐の太宗や玄宗、宋の神宗、武則天など「大物皇帝」の生まれ変わりが集中しているようだ。
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