ニュース 運輸 作成日:2014年5月13日_記事番号:T00050279
交通部高速鉄路工程局(高鉄局)が12日、立法院交通委員会で行った報告で、台湾高速鉄路(高鉄)で2007年1月から現在までに発生した故障などのトラブルは202件、うち分岐器に関するものが60件を占めることが明らかとなった。逢甲大学運輸科技・管理学系の李克聡副教授は「高鉄が採用しているドイツ製の分岐器は台湾の気候や各駅の間隔に適合しておらず、日本製の車両と相性が悪い可能性もある」と指摘。日本や(海外から多様な技術を導入している)中国の専門家を招聘して分岐器の全面交換も視野に改善を図るべきとの考えを示した。13日付自由時報が報じた。
葉匡時交通部長(左)と范・高鉄董事長(右)。高鉄の分岐器関連のトラブルは今年に入って6回に上る(12日=中央社)
高鉄局の説明によると、高鉄の建設当時、運行間隔は最短で3分、台北〜高雄間を90分で結ぶとの目標が設定されたため、高速で駅に進入する必要があり、130〜160キロメートルでの進入を可能とするドイツ製の分岐器が採用された。しかし駅間隔が50キロ以上開いているドイツの高速鉄道に対し、台湾高鉄は間隔が狭く、分岐器の使用頻度が高いため、負荷が大きいという。
高鉄の范志強董事長は、「706カ所に設置されている分岐器を全て交換するとなると、少なくとも1年間運行を停止する必要が生じる。現時点では設備の補強を中心に対策を講じるしかない」と語った。
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