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郭台銘氏を公開批判の従業員、身元判明で公開謝罪


ニュース 電子 作成日:2014年5月13日_記事番号:T00050295

郭台銘氏を公開批判の従業員、身元判明で公開謝罪

 鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長をインターネット上で批判し、賃上げを要求したグループ企業、群創光電(イノラックス)の従業員、「梁小花」さんの身元が会社側の追跡で判明し、手紙と録音で公開謝罪に追い込まれた。しかし、梁さんに対しては、インターネットユーザーや労働団体から同情と声援が集まっている。13日付蘋果日報などが伝えた。

 梁さんは録音の中で、「自分の書き込みがメディアや社会による熱い議論を呼ぶとは予想していなかった。郭董事長と大衆に深くおわびする」と表明した。

 きっかけは今月8日、郭董事長が若年層の低賃金問題について、「(基本給)2万2,000台湾元(約7万5,000円)の企業があれば、私が買い取り給与を引き上げたい」と発言したこと。

 これに対し、梁さんは「イノラックスで基本給が2万2,000元の従業員がどれほどいるのか知っているのか。郭董事長はまずわれわれの給料を引き上げるべきではないか」などと批判した。

 その後、郭董事長は緊急記者会見を開き、グループ企業の初任給を今月から鴻海精密工業並み(2万6,000元)に引き上げると表明した。

 郭董事長は梁さんを処罰しないとしている。しかし、梁さんの身元を割り出し、謝罪させた会社側の姿勢は批判を浴びている。

 労働団体「台湾労工陣線」は「政府が労働者に会社の不法行為を告発するよう奨励する中、会社が身元割り出しを図った行為は残念だ。梁さんに後日処分があれば、労働団体は徹底して支援する」と表明。ネット上でも梁さんに同情する意見が相次いだ。