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科学教育館で昆虫食イベント、各種「創作料理」提供


ニュース 社会 作成日:2014年5月14日_記事番号:T00050303

科学教育館で昆虫食イベント、各種「創作料理」提供

 生物の多様性保持の重要性を訴えるため国際連合が制定した「国際生物多様性の日」(5月22日)を記念して国立台湾科学教育館(科教館、台北市士林区)が今月17〜18日、「昆虫食」に関するイベント「好虫上菜・好食市集」を開催する。18日にはシェフがさまざまな虫を使って調理した「創作料理」が参加者にふるまわれる予定だ。


揚げたヤマイモとコオロギを甘めに味付けし白ゴマであえた一品(13日=中央社)

 イベント開催を前に13日に開かれた記者会見で、朱楠賢・科教館長は、「同じ量のタンパク質を摂取する場合、昆虫が消費する飼料は牛の4分の1で、二酸化炭素(CO2)排出量も少ないため、昆虫食は地球温暖化の防止に効果がある」と強調した。

 さらに世界の人口は2050年に90億人を突破し、食料不足の深刻化が懸念される中、高繊維質で高タンパクの昆虫は重要な食料となるとの考えを示した。

 また同館実験組の蒋中柱主任は、世界には100万種以上の昆虫が確認されているが、ススメバチを漬け込んだ酒が存在する台湾の他、シロアリやコガネムシの幼虫を食べる習慣があるアフリカ、エビを発酵させた調味料にタガメを加えて風味付けをするタイなど多くの国・地域に昆虫食文化が根付いていると指摘している。

 なお記者会見ではミツバチやコオ
ロギを揚げた料理がふるまわれ、出席者からは「まったく虫っぽくない。エビを食べているようだ」などの感想が聞かれた他、初めて昆虫を口にしたという朱館長も「サクサクして香ばしく、とてもおいしい」と絶賛した。

 同イベントは17日と18日の両日、科教館1階の半屋外スペースで実施されるが、昆虫食が提供されるのは18日午後から。