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正隆がQ1赤字に修正、上海子会社の貸し倒れで


ニュース その他製造 作成日:2014年5月16日_記事番号:T00050374

正隆がQ1赤字に修正、上海子会社の貸し倒れで

 製紙大手の正隆は第1四半期の決算を、従来の税引き前利益1億300万台湾元(約3億4,000万円)から税引き前損失4億9,600万元に修正した。同社が69.47%出資する中国上海の子会社、上海中隆紙業がこのほど主要顧客、上海辰華紙業の不渡りに遭い、売掛金など2億4,500万人民元(約11億8,600万台湾元)に上る関連損失を計上したことが要因だ。上海辰華からの資金回収の見通しが立たないため、正隆はまず約半分の5億9,900万元の損失計上を迫られた格好だ。16日付自由時報が報じた。 

 上海中隆と上海辰華との取引は09年からで、これまでの支払いに問題はなかったが、今年の4月以降、上海辰華が製紙工場への投資に失敗し、約束手形と売掛金の合計1億6,900万人民元の債務不履行が明るみになった。

 この他、正隆は上海辰華と銀行の3者間契約に従い、上海辰華が支払えない為替手形の金額と保証金との差額約7,000万人民元の支払いを迫られた。

 正隆によると、上海辰華は新設した製紙工場を担保に債務返還を約束したが、同社の債務状況は依然不透明で、状況を見守りつつ第2四半期の決算発表前に貸倒引当金を積み増すかを判断するという。