ニュース 社会 作成日:2014年5月19日_記事番号:T00050387
 南シナ海の領有権をめぐり中国との緊張が続くベトナムで、暴徒化した反中デモ隊の一部が漢字の看板を掲げる台湾企業を中国企業と勘違いして襲撃する事態が生じる中、台湾に嫁いだベトナム人妻たちがこのほど、双方の緊張緩和に一役買おうと、同国を代表する麺料理「フォー」を振る舞うイベントを開催した。
フォーを振る舞うベトナム人妻。廟内にはデモが早期に収束し大きな被害が出ないように願うメッセージも掲げられた(18日=中央社)
ベトナムにおける反中抗議デモは全国的な広がりを見せており、台南市や嘉義市に住むベトナム人妻の多くは台湾人や台湾企業にさらなる被害が出れば、ベトナムと台湾の間に緊張が高まると心配、中には母国の友人や親族に電話をして「台湾人を傷付けないでくれ」と懇願した者もいたという。
そんな中、ベトナムから台湾に嫁いで12年、「今まで台湾人にいじめられたこともなく、夫も良くしてくれる」という陳玉想さんは、「台湾人の温情に報い、感謝の気持ちを示すため他のベトナム人妻たちと相談してフォーを食べてもらおうということになった」と話す。
今回の行動に賛同したベトナム人妻十数人は18日午前9時過ぎ、民族衣装のアオザイを身にまとって台南市の寺院「南鯤鯓代天府」に集まり、「台湾人を傷付けないで」「われわれは台湾を愛しています」などと書かれたボードを掲げるとともに調理を開始。出来たてのフォーを参拝客に配り始めると用意した約500杯が20分もたたずになくなった。
「台湾とベトナムの友好にひびが入らないよう騒ぎが早く収まってほしい」と願う陳さんは、「機会があれば今後も南鯤鯓代天府でフォーの振る舞いを続けたい」と語った。
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