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台湾初のLME認定倉庫会社、高雄港で着工式


ニュース 運輸 作成日:2014年5月19日_記事番号:T00050398

台湾初のLME認定倉庫会社、高雄港で着工式

 台湾で初めてロンドン金属取引所(LME)の認証を取得した倉庫会社、盛洋徳亜太物流は17日、高雄港洲際貨櫃中心(大陸間コンテナターミナル)で着工式典を行った。第4四半期内の完工を予定する。台湾港務公司の蕭丁訓董事長は、同社の倉庫稼働により非鉄金属業者は今後、台湾で調達が可能となり、従来のようにシンガポールやマレーシア、韓国まで出向く必要がなくなるため、輸送コストと時間が節減できると指摘した。18日付自由時報などが報じた。 


盛洋徳亜太の着工式典には葉匡時交通部長(右5)も含め100人以上が参加した(17日=中央社)

 盛洋徳亜太物流の初期投資額は1億5,000万台湾元(約5億円)。高雄港自由貿易区の土地4.5ヘクタールを取得しており、運営期間は30年。

 盛洋徳亜太物流の王瑞民董事長は、今後は高雄港を非鉄金属の取引拠点として、台湾の金や銀などの貴金属精錬や加工サービス業を後押しする他、金融業と提携して上海、シンガポール、香港などの貿易業者向け融資サービスを提供することで、毎年約100億元の生産額が創出可能と語った。

 着工式典に参加した陳菊・高雄市長は、盛洋徳亜太は高雄に金属先物取引、融資、保険などの関連市場を生み、雇用機会を創出する他、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資も促すと同社設立の意義を語った。