ニュース その他製造 作成日:2014年5月20日_記事番号:T00050428
太陽電池用シリコンウエハー大手、中美矽晶製品(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、SAS)は19日、傘下の太陽電池メーカー、旭泓全球光電(サンライズ・グローバル・ソーラー・エナジー)の子会社、「SCPソーラー」を通じて進めていた、ドイツのモジュール生産企業、アレオ・ソーラーの買収が完了したと発表した。台湾初の太陽電池垂直統合メーカーにまた一歩近づいた。20日付工商時報などが報じた。
今回の買収によりSASは、アレオ・ソーラーがドイツ・ブランデンブルグ州に持つ年産280メガワット(MW)の太陽電池モジュール工場の土地、建物、生産設備、技術、商標を取得する。今後、発電量285~295ワット、60枚パッケージの超高効率単結晶シリコンモジュールで住宅や商業ビルの屋上設置型のニッチ市場を狙う。
SASは「太陽電池生産量世界2位の台湾は、1位の中国より品質で大幅に上回るにも関わらず、モジュールの生産量、ブランドの認知度などにおいて劣っていた」と指摘。その上でアレオ買収について「ドイツでの生産確保や知名度工場により、グループ全体の競争力が高まる」と強調した。
なお、今回は買収額2ユーロ(約280円)と破格の低さが話題となったが、アレオはさらに1,240万ユーロをSCPへ支払う契約で、在庫609万ユーロを差し引いた残りを2回に分けて引き渡すとしている。
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