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日亜化学の白色光特許に無効判断、エバーライト発表


ニュース 電子 作成日:2014年5月20日_記事番号:T00050435

日亜化学の白色光特許に無効判断、エバーライト発表

 発光ダイオード(LED)パッケージング(封止)最大手、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)は19日、日本の特許庁が日亜化学工業の白色光に関する特許JP4530094の全項目に無効判定を下したと公表した。エバーライトは「当社にとって非常に意義深い判定であり、今後は日本市場への全面的な進出が期待できる」と表明した。20日付経済日報などが報じた。

 エバーライトは2011年9月5日、特許庁に対して同特許の無効審判を請求。このほど同庁から、白色LEDの蛍光粉体の濃度分布を含む日亜化学の特許無効を認める5月1日付の審決通知を受け取った。

 日亜化学は19日、法律事務所を通じて知的財産高等裁判所に上訴する方針を示した。知財裁では特許の有効性が認められる可能性が高いとみている。これまでエバーライトを含む台湾メーカーが日亜化学の特許無効を申し立てたケースのうち、知財裁に持ち込まれたのは少なくとも7件あり、このうち6件で日亜化学は特許有効の判定を受けている。

 日亜化学はワイズニュースの取材に対し、「本特許は当社が保有する数千件の特許の中の一つで、仮に本特許が無効だとしても他の数千件の特許により日亜製品は守られている。当社の白色LED特許の優位性に影響はなく、エバーライトなど当社特許のライセンスを保有しない他社は同市場への参入は困難」との見方を示した。