ニュース 社会 作成日:2014年5月21日_記事番号:T00050442
 ある市民がこのほど、弁当店でカツ丼弁当を買って持ち帰った。いざ食べようと弁当のふたを開けると、厚さ1センチメートルはあろうかというトンカツが横たわっていた。しかし、かぶりついてみて違和感を感じた。どうも肉をかんでいる実感がないのだ。そこで自分がかんだトンカツの断面を見てびっくり。大部分を衣が占め、肉の厚みは1ミリほど、その姿はほとんど確認できなかった。
主役と脇役がひっくり返ったこのトンカツに怒りを覚えた市民は大手ケーブルテレビ局、TVBSに投書。同局が調査したところ、同弁当店のカツ丼は白いご飯の上にトンカツを敷き詰め、玉ねぎ、溶き卵、たれをかけた日本風のもの。価格は70台湾元。トンカツをじっくり見てみると、肉が入っているのは手前の方だけで、その他の部分は衣のみというひどいありさまだった。
同局の記者が弁当店の店主に取材したところ、「親会社から送られてくる材料を使っているだけで、私が肉を減らしているわけではない」と釈明した。また「自分で作ったものなら、私は切腹する」と語っており、店側も肉が少なすぎると認識しているようだ。
なおTVBSがその他弁当店2店のカツ丼を比較調査したところ、1店の肉は同じく約1ミリの厚さで価格は65元、もう1店は肉の厚さが0.4ミリで価格は90元だった。どうやら相場はおよそ決まっているようだ。
こうした状況について飲食店関係者は、「昨年1年で豚肉価格が1台斤(約600グラム)当たり70元から100元まで急騰したため」と指摘している。
トンカツを買う際は「断面」の確認をお忘れなく。
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