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馬総統の「青年顧問団」構想、学生が「形だけ」と批判


ニュース 政治 作成日:2014年5月21日_記事番号:T00050446

馬総統の「青年顧問団」構想、学生が「形だけ」と批判

 馬英九総統は就任6周年に当たり20日に行った演説の中で、行政院内に「青年顧問団」を設置し、若者が政府と広い範囲で対話を持ち、政策に意見を反映させられる体制を築くと表明した。しかしこれに対しヒマワリ学生運動のリーダーらが立ち上げた新連帯組織「島国前進(台湾マーチ)」は、「業績を飾るための形式的なものにすぎず、いくら顧問団を作ったところで若者の不満や人民の怒りを解消することはできない」と否定的な見方が示された。21日付蘋果日報が報じた。


馬総統(中央)は演説に際し、学生の質問に直接回答した(20日=中央社)

 この他、国民党の張嘉郡立法委員(33)も、「実際に馬総統が提言を聞き入れなければ、青年顧問団はただの『飾り』にすぎない」と苦言を呈した。

 なお台中市の中国医薬大学で行われた今回の演説は、3月に立法院占拠事件が発生して以来、初めて馬総統が学生たちと対面する機会となった。その席で馬総統は、若者が直面している社会問題に政府が関心を寄せていると強調し、改善策を打ち出した。

 しかし同日、メディアからは「学生運動のリーダーである林飛帆氏や陳為廷氏との対面が実現しておらず、これで若者たちとコミュニケーションをとれるだろうか」と質問された。これに対し馬総統は、「これまで彼らを7度招待したが無視された」と語り、自身に問題はないと強調した。