ニュース 社会 作成日:2014年5月23日_記事番号:T00050498
高雄市には頻繁に価格が変動するちょっと変わったちまき店が存在する。実はこの店、3人の兄弟が半月交代で店主を務めているのだが、今年、原材料費の急激な高騰を受けての値上げに対し、それぞれの考え方が異なるため、店主が変わるたびに価格も変わるといった事態が生じているのだ。
3兄弟が経営するのは高雄市で50年の歴史を持つ老舗ちまき店の「雲家」。現在のような体制となったのは約3年前で、兄弟がそれぞれ家庭を持って一人前になったことから、協議の上「分家」することになったのだという。
それ以降は「店を半月経営して1カ月間休む」というローテーションを組み、自分が経営した期間の売り上げを自分のものとし、他の兄弟の商売方法には口を出さないことが暗黙の了解となった。
このため、店舗や道具、屋号が1つとは言え、まったく異なる3店舗が半月ごとに出現していると言って過言ではないが、これまでは同じ価格で販売を続けてきた。
しかし、具のシイタケやちまきを包むササの葉の値が大幅に上昇した今年、値上げに対する3人の意見が分かれたため、各自異なる価格設定をすることになった。
今月9日まで経営を担っていた次男は、価格をそれまでの1個40台湾元から45元に値上げしたものの、その後交代した三男は値上げの必要はないとの考えから再度40元に戻した。そして長男は、「ちまき作りに疲れた」として分家後はレモンジュースのみの販売を続けていたが、今年はちょうど端午節(旧暦5月5日、今年は6月2日)に順番が回ってくることから「現役復帰」を決め、25日から1個50元で販売する予定だ。
ちなみに3人とも祖父からちまきの作り方を伝授されたため、味に大差はないそうだが、ちまきをひもで縛る強さが異なるため、食感には違いが出るらしい。
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