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創意電子初の16ナノIP、TSMCのチップ検証に合格


ニュース 電子 作成日:2014年5月23日_記事番号:T00050521

創意電子初の16ナノIP、TSMCのチップ検証に合格

 IC設計会社、創意電子(グローバル・ユニチップ、GUC)は22日、同社が開発したDDR4 PHYシリコンIPが台湾積体電路製造(TSMC)の16ナノメートル立体構造トランジスタ(FinFET)製造プロセスを採用したシリコンチップでの検証に合格したと発表した。これは同社にとって初の16ナノIPとなり、来年からTSMCの16ナノプロセスに大規模導入されると証券会社はみている。23日付蘋果日報が報じた。

 創意電子が開発した16ナノIPはデータ伝送速度が最大3.2ギガビット毎秒(Gbps)と従来のDDR3 IPに比べて50%速く、同一速度下での消費電力も25%低減された。また、外部ループバックテストでは最大3.5Gbpsに達し、伝送速度が2.4GbpsのDDR4 DRAMに対し2.7Gbpsという高速の読み取り・書き取りを実現する。

 創意電子の賴俊豪総経理は、「これまでIP事業の売上構成比は非常に低かったが、既に複数の供給先が確保できる見通しが立っており、今年は業績成長が期待できる」と述べた。また今年の研究開発(R&D)は16、20ナノ技術の開発に集中し、今後テレビ、プロジェクター、USB、ネットワーク機器などの分野でもIP開発を進めるとの考えを示した。