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中国で観光バスが川に転落、台湾人客4人死亡


ニュース 社会 作成日:2014年5月26日_記事番号:T00050529

中国で観光バスが川に転落、台湾人客4人死亡

 中国・福建省漳州市で23日正午ごろ、台湾人ツアー客24人を含む計26人を載せて大雨の中を走行していた観光バスが横転して道路沿いを流れる河川、九龍江に転落。現在までに死者4人、行方不明者3人、負傷者19人(重傷3人)を出す惨事となった。同ツアーは4日間で9,900台湾元(約3万3,000円)、さらに1人契約すればもう1人無料で旅行に加えることができる、いわゆる「買一送一」の格安ツアーで、価格を抑えたために安全の質が削られたのではないかとの見方も出ている。26日付蘋果日報などが報じた。


26日午前には現場付近で男女1人ずつの遺体を収容。身元確認が進められている(中央社)

 今回のツアーは22日に台北を出発し、金門を通って福建省へ入り、アモイ市などを4日間かけて巡るという日程だった。ツアーを企画した五福旅行社は「2人で9,900元(税込み)」という価格について「域内旅行より安い」などとうたっていたが、その一方で、旅行中に推薦店でのショッピングが組み込まれていた。

 ただ金門・アモイを巡るツアーは、燦星旅行社の「5日間で9,900元」(買1送1)、東森旅行社の「4日間(宿泊は国際ブランドホテル)で4,980元(税含まず)」など五福旅行社と同水準価格のツアーは少なくないという。

 これを受けて交通部観光局は、「格安価格が安全品質に影響を及ぼしている可能性があり、29日に五福旅行社の立ち入り調査を行う他、市場の格安ツアーについて検査を進める」と表明した。

 なお観光局の統計によると、台湾の中国大陸出身者に対し、中国への親族訪問が開放された1987年以降、現在まで(今回の転落事故は含まず)に中国を旅行中に死亡した台湾住民は113人、負傷は206人に上っている。