清心福全冷飲站や50嵐、チャタイム日出茶太といったドリンクスタンドチェーンが、来週から相次いで値上げを計画している。値上げ幅は７〜50%で、１杯５台湾元（約17円）以上の値上がりとなる。１杯70元となる商品もあり、消費者からは「価格が弁当と変わらない飲料など手が出せない」との不満も出ている。26日付蘋果日報が報じた。
業界最大手の清心福全冷飲站は６月３日からまず中南部で値上げする。対象は茶飲料、ミルクティーなどで値上げ幅は10〜50%。同社は人件費やガソリン価格、電気料金が上昇しており仕方ないと釈明した。
50嵐は６月１日にまず台南の店舗で値上げする。値上げ幅は７〜33%で、「アイスクリーム紅茶ラテ」は現在の１杯65元から70元に変更する。また日出茶太も６月１日からミルクティー関連７品目で各５元値上げする。
中華民国消費者文教基金会（消基会）が発行する『消費者報導雑誌』の陳智義発行人は３社の値上げについて、「茶飲料のコストは低く、かつ水や牛乳も最近値上がりしておらず、消費が伸びる夏季を狙っての値上げは消費者いじめだ」と批判した。
なお公平交易委員会（公平会、公正取引委員会に相当）は３社の値上げ時期が近いため、カルテルの疑いがあるとして調査に乗り出す予定だ。
