ニュース 社会 作成日:2014年5月27日_記事番号:T00050554
桃園国際空港で先月、乗客のスーツケースに入っていたガソリン容器をX線検査で見逃すという大失態を演じた内政部警政署航空警察局(航警局)が、今度はスーツケースに潜り込んだネコを見逃した。知らずに飼いネコを韓国へ「密航」させ、現地通関で罰金を科せられた飼い主は「桃園空港の検査は大ざっぱ過ぎる」と憤っている。
X線検査の画面に、スーツケースの中のネコの足がはっきり映っている(26日=中央社)
台北市に住む男性、金祐豪さん(26)は24日、友人と韓国旅行に出掛けた。桃園空港でチェックインを済ませて飛行機に乗り込み、ソウル・仁川国際空港に到着。ターンテーブルに出てきた自分のスーツケースには通関によって黄色い封印テープが貼られた上、厳重に施錠されていた。
現地通関職員の前でスーツケースを開けてびっくり、中には金さんが台北市の自宅で飼っている黒猫が。どうやら荷造りをしている際にスーツケースにネコが潜り込んだことに気付かず、そのまま閉めてしまったようだ。
結局、金さんは密輸の疑いで5時間にわたり勾留されたあげく、台湾元にして2万1,000元の罰金を支払わされた。
航警局員によると、桃園空港でネコが隠れたスーツケースのX線検査を担当した係員はネコを「くん製肉」のような食品と考え、通過させたようだ。王隆航警局長は「検査員の任務は旅客の危険物携帯を防止することにあり、生きたネコは危険物とは言えないが、発見できなかったことは遺憾」とコメントした。
動物の出入境を管理する行政院農業委員会(農委会)動植物防疫検疫局(防検局)は「イヌやネコの出境に関しては出境前に防検局から検疫証明を受けなければならない。もし証明なしで出境し、相手国で検挙された場合は乗客の自己責任だ」と説明している。
相次ぐ失態にインターネット上では「前回はガソリン、今回はネコ。今度は人間を見逃しても驚かない」などと揶揄(やゆ)する声が上がっている。
今回のミスについてペット輸入業者は、「スーツケース内の密閉空間でネコが窒息しなかったのは不思議」、「ネコが動けばX線検査で容易に発見されたはず」などと指摘し、抑制剤などを使って故意にネコを出境させた可能性もあるとの見方を示している。
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