ニュース 電子 作成日:2014年5月29日_記事番号:T00050640
アップルのスマートフォン次世代機種、「iPhone6」は9月19日に発表されるとの情報がドイツの大手通信キャリアから出ている。証券会社は4.7インチ機種は7月から、5.5インチ機種は8月から鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富智康集団(FIHモバイル)が70%、和碩聯合科技(ペガトロン)が30%を組み立てると予測。カメラレンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)など関連部品メーカーは第2四半期末の出荷開始に向け生産を急いでいる。29日付経済日報などが報じた。
消息筋によると、ドイツテレコムは最近カスタマーセンターの担当者に対し、ユーザーが契約期間満了後に他社に流出するのを防ぐため、アップルが9月19日にiPhone6を発表するという情報をユーザーに漏らすよう指示した。アップルは観測を事実と認めていないが、例年9月中旬の金曜日に新機種を発表しており、一定の信頼度を持つ情報とみられている。
証券会社は、iPhone6の販売価格は部品のコスト増でiPhone5sより少なくとも100米ドル高くなると予測している。市場観測によると、iPhone6はクアッドコアプロセッサー「A8」、ウルトラレティナディスプレイ、800万画素の背面カメラレンズ、2ギガバイト(GB)の内蔵メモリー、容量1,800ミリアンペア時(mAh)のバッテリー、iOS8を搭載し、iPhone5sよりスペックが大幅に向上する。iOS8は6月2日のアップルの開発者イベント、WWDCで発表するとみられる。
TPK、受注回復か
サプライチェーンによると、iPhone6はフレキシブルプリント基板(FPC)の臻鼎科技控股(ZDT)が大口受注を獲得した他、嘉聯益科技(キャリア・テクノロジー)もサプライチェーンに加わった。
タッチパネル最大手の宸鴻集団(TPKホールディング)もiPhone向け受注を取り戻すとみられている。アップルは5.5インチ機種で初めてサファイアガラスを採用するため、インセル型タッチパネルのままでは主力供給メーカーのLGディスプレイ(LGD)の良品率がほぼゼロで、年内の発売が困難なためだ。
薄膜タッチパネルを採用する場合はアップルのタブレット型パソコン、iPadと同様に、TPKが後工程のタッチパネル貼り合わせを受注し、6面強化のタッチオンレンズ(TOL)を採用する場合はTPKが前工程のタッチセンサー、後工程の貼り合わせのいずれも受注する可能性がある。
TPKは高単価の5.5インチiPhone6を受注できれば、利益向上が期待できる。以前のiPhone4ではTPKの2枚ガラス貼り合わせ技術が採用され、TPK売上高の40%を占めた。
劉詩亮TPK財務長は28日、特定の顧客や受注についてはノーコメントとした。ただ、タッチパネル価格は安定しており、第5.5世代の新工場を第3四半期に稼働する他、中国・福建省福州市の平潭5.5世代工場も稼働すると述べた。デル、ヒューレット・パッカード(HP)、聯想集団(レノボ)、サムスン電子などのノートPCやタブレットPCの受注が回復しているためと説明した。
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