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高鉄運賃、年末にも値下げの可能性


ニュース 運輸 作成日:2014年5月30日_記事番号:T00050644

高鉄運賃、年末にも値下げの可能性

 29日付聯合晩報によると、膨大な累積赤字を抱える台湾高速鉄路(高鉄)は現在、減資、増資および事業権の延長を含む財務改善プランを計画している。しかし、6万人を超える個人株主の権益に影響を及ぼす減資は立法院で同意を得る必要があり、その実現に向けて高鉄は昨年10月に値上げした運賃を元の水準に戻すことを検討しているもようだ。財務改善プランの実施に合わせ、早ければ今年末にも値下げを行う方針とされる。


葉交通部長(左)は「高鉄の累積赤字は資本金のほぼ半分に達し、今後5年間も赤字が続けば経営破綻する」と危機感を募らせた(29日=中央社)

 高鉄の運賃は現在、台北~左営が1,630台湾元(約5,500円)。値上げ前の運賃1,490元に戻す場合、値下げ幅は8.5%となる。台北~台中は770元から700元へ9%引き下げられる。

 ただ高鉄は29日、観測に対し「値下げ実施の有無、値下げ幅、実施時期のいずれについても依然検討段階で確定していない」とコメントした。

 なお葉匡時交通部長が「現在の35年から70年に延長したい」と語った事業権の延長について蔡其昌立法委員(民進党)は、「既存大株主に利益を図る行為に等しく、高鉄はまず運賃値下げを実施し、消費者に財務改善後のメリットを実感させる必要がある」と指摘した。