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4G時代突入、中華電信がサービス開始


ニュース 電子 作成日:2014年5月30日_記事番号:T00050668

4G時代突入、中華電信がサービス開始

 第4世代移動通信(4G)のモバイルインターネットが台湾でも利用できるようになった。中華電信は29日、4G・LTEのサービス開始を発表。月額236台湾元(約800円)からの料金プラン8種で、ダウンロードで3Gの4~7倍、アップロードで10倍の通信速度を実現した。遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)も近日中に、台湾大哥大(台湾モバイル)は6月中にサービス開始を予定しており、先行した中華電信に対抗する。30日付蘋果日報などが報じた。


中華電信の蔡力行董事長(中)は29日、「就任以来で最も重要な日」と述べ、4Gへの期待感を示した(29日=中央社)

 中華電信が同日午後に4Gサービス提供開始を発表するや否や、店舗は普段の2倍の人出となり、申し込みが相次いだ。中華電信によると、2時間の映画をダウンロードするのに3Gでは30分かかるが、4Gではわずか82秒だ。

 中華電信の月額236元と436元のプランは、データ通信量の上限が200MB(メガバイト)、1.5GB(ギガバイト)だ。通話料金は別途必要になる。636~2,636元のプラン6種は上限の550MB~16GBを超えると、通信速度が最大128kbpsまで落ちるが使い放題となる。それぞれ20分以上の無料通話が付いている。

 新規加入の場合、9月末まで速度制限なしで使い放題となる他、636元以上のプランを9月末までに申し込むと契約期間(24カ月、携帯電話同時購入で30カ月)はデータ通信量、中華電信ユーザー同士の無料通話時間が2倍となり、中華電信のWi-Fiスポットも利用できる。

 中華電信は、使い放題でデータ通信量が月3GBの場合、4Gプランの方が3Gより1,000元安いと指摘した。4Gユーザーの目標件数を60万件へと2度目の上方修正を行っており、年末時点で市場シェア40%を目指す。

既存ユーザー、6月中旬までに開放

 一方、中華電信ユーザーや、他社から乗り換えの番号ポータビリティー(MNP)の場合、4Gプランへの変更はまだ未開放だ。国家通訊伝播委員会(NCC)の審査待ちで、早くて来週、遅ければ6月中旬に開始する見通しだ。ただし、中華電信の3Gユーザーは9月末まで、従来のままの契約期間で4Gプランにアップグレードでき、3G使い放題プランだった場合は4Gでも契約期間内は使い放題となる。

 中華電信の4G基地局は台北、台中、高雄など人口密集地に設置されており、7月から新竹、新北、桃園、台南にも設置し、3G、4G合わせて人口カバー率98%を目指す。

 店舗では4G対応のタブレットパソコンと携帯電話を30機種以上取り扱っており、第3四半期には50機種を超える見通しだ。

競合3社、必死の追い掛け

 大手3社以外で4G周波数を落札した3社のうち、威宝電信(ビボテレコム)を6月15日に買収する予定の台湾之星移動電信(台湾スター)は、第3四半期に4Gサービスを開始する予定だ。亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)は早ければ第3四半期のサービス開始を目指している。鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の国碁電子(アンビット・マイクロシズテムズ)は亜太電信に出資した後に合併する計画だ。