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マンゴーの皮むき要員、高給で大卒者にも人気


ニュース 社会 作成日:2014年6月3日_記事番号:T00050671

マンゴーの皮むき要員、高給で大卒者にも人気

 大卒者の初任給が2万2,000台湾元前後と低迷する台湾では6月の卒業シーズンを控え、新卒者の就職活動が本格化している。そんな中、短期間で月収4万元に到達することも夢ではない、ある職業が大卒者に人気を集めているという。

 その職業とはチェーン展開するかき氷店におけるマンゴーの皮むき要員。初任給は2万6,000元で、3〜6カ月後の昇級試験に合格し、業績に応じた報奨金を加えると月収は多い月で4万元に達する。

 昨年大学の観光学部を卒業し、皮むき要員となったある女性は、「皮むきは想像以上に難しく、始めた当初は果肉を半分くらい皮と一緒に取り除いてしまった他、手には切り傷が絶えなかった」と話す。

 その後、技術は向上したものの、夏季の書き入れ時には1日7時間勤務で1人120キログラム分の皮をむかなければならず、仕事を終えると腕が動かなくなるほど疲労するそうだ。

 ちなみに新人はまず、キウイなど比較的簡単なフルーツの皮むきから始めて、熟練すればマンゴーの皮むきが許される。

 なお、昇級試験では長時間マンゴーを握っていると手の温度により果肉が痛むとして、皮をむくのにかける時間は1分以内に収めることが求められる他、マンゴーをつかむ力加減も重要で、果肉に指跡が残っていればアウトだ。さらに試験後、残った皮と種を計量し、基準を超過していれば果肉の量が不十分と見なされ不合格となる。

 やはり楽をして高い給料をもらえるという甘い話はないようで、皮むき要員もその業務の厳しさは半端なものではなさそうだ。