ニュース 電子 作成日:2008年1月17日_記事番号:T00005068
近年業績低迷が続く光ディスク業界で、メーカー各社が生き残りを懸け、成長著しい光電産業などへの事業転換を相次いで図っている。積極的に転換を進めた企業では成果も見えてきたが、依然厳しい状態が続いているようだ。経済誌「今周刊」578号が伝えた。
既存の設備・技術を生かす
最大手の中環(CMCマグネティクス)は、富士通コンポーネントと合弁で富晶通(タッチパネル)を設立したほか、独自資本で太陽電池の富陽光電も設立した。
赤字の光ディスク事業で設備に多額の資金を投じているが、ローン返済および減価償却期間が終っていないため、これらの設備と技術を新規事業に生かすことにした。
また、DVDレンタルなどの得利影視、亜芸国際、域内最大の映画コンプレックス、威秀影城にも出資しており、最も手広く多角経営を行う光ディスクメーカーとなっている。
ただ、親会社を助けるほどの利益を生む事業は少なく、富晶通でも07年の売上高が8億台湾元(約26億6,000万円)、第3四半期利益はわずか2,000万元で、得利の1,700万元と亜芸の900万元を加えても第1~3四半期の中環の損失を埋められなかった。
ライテック、ITO導電ガラスに照準
ライ徳科技(ライは金へんに来、ライテック)は07年、傘下のコーティング部門を分割し、安可光電を設立した。主にタッチパネル関連部品のITO(酸化インジウムスズ)導電ガラスを生産し、昨年は月産60万枚、08年は100万枚まで拡充し、世界最大のITO導電ガラス供給メーカーへの成長を目指す。
ライ徳は安可の好調によって、昨年は台湾の光ディスクメーカーで数少ない利益を上げた企業となった。
新たな領域で成功
早くも96年、中国にEMS(電子機器受託生産サービス)子会社、昶虹電子を設立した新利虹科技(リードデータ)は、03年にデジタルフォトフレームなど映像・音楽関連製品の研究開発(R&D)を始め、昶虹に製造を請け負わせた。現在映像・音楽関連の製品は売上高全体の5割を超え、本業の光ディスクを超えた。
デジタルフォトフレーム好調を受け、昨年第1~3四半期の1株利益(EPS)は0.18元と多くはないものの、黒字に転じた。楊建徳新利虹総経理は、「既存の設備や技術にこだわっていては事業転換はうまくいかない。全く新しい領域に踏み出すことがベスト」と話す。
07年のデジタルフォトフレーム出荷量は70万台で、パネルの供給不足により、注文があっても出荷できない状態となったため2倍の成長にとどまった。今年もパネル不足が続く予想だが、250万台を目標としている。
核心的な技術に課題
産業アナリストは皆、光ディスク産業を前途のない斜陽産業という認識で一致していて、「光ディスクにこだわるなら未来はない」との発言も聞かれる。市場からも何の興味も持たれていない状態だ。
そんな中、発光ダイオード(LED)や太陽電池など、近年成長の著しい光電産業への事業転換を図り、投資家に関心を持たれることを期待する光ディスクメーカーは多いが、核心的な技術を持たず、強力な競争相手も多いため、前途は決して明るいとは言えないようだ。
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