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肉牛に「水増し」工作、新北市の食肉処理場


ニュース 農林水産 作成日:2014年6月6日_記事番号:T00050759

肉牛に「水増し」工作、新北市の食肉処理場

 台湾全土で2番目の規模の食肉処理場「福伯屠宰場」(新北市)で牛に水を注ぐ手口で不正に重量を増やす工作が行われていることが蘋果日報が今年2月から5月まで行った追跡調査で分かった。6日付同紙が報じた。

 問題の牛肉は卸売業者2社を経由し、台北市、新北市、基隆市、桃園県などに出荷されており、不正利得は年間4,000万台湾元(約1億4,000万円)に上ると推定される。

 同社は2年前にも同様の手口による不正が摘発されたことがあるため、行政院農業委員会(農委会)は同社を含む台湾全土の食肉処理場14カ所に監視モニターの設置や、監督者として獣医師を派遣してきた。しかし、同社は発見されることなく不正を続け、農委会の措置は全く役に立たなかったことになる。農委会は福伯屠宰場に対し「事実ならば厳しい処分を下す」と説明している。

 一方、蘋果日報が台湾全土7カ所の牛肉店で購入した牛肉について、専門家の鑑定と中国の品質基準(水含有率77%以下、台湾には同様の基準がない)に基づく分析を行ったところ、半数で水による重量不正の疑いがあることが分かった。