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鴻海、中国3C小売り市場から撤退


ニュース 商業・サービス 作成日:2014年6月9日_記事番号:T00050791

鴻海、中国3C小売り市場から撤退

 鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の広宇科技(パン・インターナショナル)は、中国で3C(コンピューター、通信、家電)製品販売店を展開する賽博数碼広場(サイバーマート)の保有株式全てを5月初めに売却したと明かした。これにより、鴻海の中国における3C販売実店舗がなくなったことになる。中国ではここ数年、「淘宝網(タオバオ)」など電子商取引サイトの台頭で、サイバーマートの業績は期待したほど伸びなかった。9日付経済日報が報じた。

 広宇科技は2003年よりサイバーマートへの出資を開始。出資比率は約48%で、サイバーマートの昨年利益は1億2,500万台湾元(約4億3,000万円)と同社への業績貢献は限られていた。

 広宇科技は「資本引き揚げには現在が非常に良いタイミングだ」と指摘。株式売却により同社は230万米ドルの損失が発生し、第1四半期の決算報告に計上した。

 業界関係者は、鴻海は同国の3C製品小売り市場から当面撤退し、今後は電子商取引や、台北市のIT専門の商業施設「光華数位新天地」に隣接するIT(情報技術)製品販売ビル「台北資訊園区」を手掛ける三創数位に注力すると分析した。なお、台北資訊園区は下半期の開業を見込む。