ニュース 商業・サービス 作成日:2014年6月10日_記事番号:T00050840
レストラン格付けの権威「ミシュランガイド」に認められた名店5店が今年下半期、相次いで台北市にオープンする。これまで3店だけだったミシュランレストランに日本料理や中国宮廷料理などが新たに加わり、台湾の美食がさらに充実する。10日付工商時報が報じた。
下半期にオープンを予定する5店は、▽東京・六本木のミシュラン3つ星の日本料理店「龍吟」(7月開店予定)▽シンガポールの2つ星仏料理店「Restaurant Andre」で有名な江振誠シェフの監修するレストラン(7月開店予定、名称未定)▽香港の1つ星飲茶店「添好運点心専門店」(ティムホーワン、7月前後)▽北京の2つ星の清朝宮廷料理店「厲家菜(レイカサイ、7月前後)▽東京・南青山の2つ星の仏創作料理店「NARISAWA」(2014年末)──。
このうち龍吟とNARISAWAの2店は、有名日本人シェフと誘致台湾企業との提携による出店だ。山本征治シェフ率いる龍吟本店は、日本全国から厳選した旬の素材を使って魚介類や和牛の料理などを提供しており、価格はコース料理で2万7,000円(税込み)。台北では中台で海外飲食店ブランドの代理展開を手掛ける赫士盟餐飲集団の本部ビル5階(中山区大直)に店舗をオープンする。
一方、成沢由浩シェフのNARISAWAは「最上の食材と最大の表現」をモットーに、「自然からの贈り物」といったテーマのみが書かれたメニューから10皿のコースを構成。北里八雲牛の料理や真鯛とマイタケの蒸し物などが人気だ。台北では大型ワインセラーを持つ高級仏料理店、吉悦酒窖餐庁との提携で塔悠路(松山区)にオープン予定だ。
また、添好運点心専門店は「世界一安いミシュラン1つ星レストラン」と言われており、人気のチャーシュー入りメロンパンも日本円で約250円と安さが売りだ。台北駅正面の忠孝西路と公園路の角に旗艦店をオープン予定だ。
海外旅行客にも魅力
日本のミシュランシェフなどが台湾の飲食関連企業の出店希望に応じる背景には、台湾人のグルメ消費力が東京や香港、シンガポールといったアジアの先進国・地域と肩を並べる水準に達し、さらに多様な食の楽しみが求められるようになったことがある。
これまで台北に進出していたミシュランレストランは、▽イタリアン「la FESTA」(1つ星、伊ピエモンテ)▽フレンチ「STAY」(3つ星)▽フレンチ「ラトリエ・デ・ジョエル・ロブション」(2つ星、パリ)──と仏伊料理のみで、店数もバリエーションも乏しかった。台湾は中華料理では既に名声を確立しているが、ミシュラン名店が増えれば海外からの旅行客にとって、食の楽しみがさらに増える。
なお、ミシュラン社は日本や香港、マカオ版に続き「ミシュランガイド台湾」の発行を計画しているとの観測が出ている。同社は認定レストランの条件に「1年以上の営業実績」を挙げており、今年下半期に関連業者の進出が相次ぐのには、発行に備えて早めに店を開いておく狙いもあるようだ。
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