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聯発科元幹部の機密漏えい疑惑、証拠不十分で不起訴


ニュース 電子 作成日:2014年6月11日_記事番号:T00050866

聯発科元幹部の機密漏えい疑惑、証拠不十分で不起訴

 IC設計大手、聯発科技(メディアテック)が、同社で無線通訊技術事業部総経理や董事長・総経理室特別助理を務めた後、離職して中国の同業大手、展訊通信(スプレッドトラム)に入社した袁帝文氏を営業秘密法違反などの罪で刑事告訴した問題について、新竹地方法院検察署は10日、証拠不十分として袁氏の不起訴を決めた。11日付工商時報が報じた。

 メディアテックが昨年提出した告訴状によると、袁氏は2012年2月17日午前に離職手続きを終えた後、同日午後に同社が支給したパソコンから2,053件の資料を携帯用ディスクにコピーして持ち出したという。その後、袁氏は13年4月にメディアテックのライバル企業である展訊通信に入社した。

 しかし新竹地検は、袁氏がコピーした資料は業務の引き継ぎ用に元上司から許可を得たもので、違法行為とは言えず、これ以外にも機密漏えいにかかわる行為を示す証拠は見つからなかったなどとして不起訴を決めた。

 ただ、メディアテックは処分に不服がある場合、高等法院検察署に再捜査を提起することができる。