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「今夏は強力台風が多発」、海洋研究員が予測


ニュース 社会 作成日:2014年6月12日_記事番号:T00050876

「今夏は強力台風が多発」、海洋研究員が予測

 国立海洋生物博物館(NMMBA、海生館)は11日、世界的な異常気象を招く恐れがあるエルニーニョ現象が5年ぶりに発生する懸念が高まっており、夏に強力な台風が多発する可能性があると予測した。交通部中央気象局によると、台湾は地理的にエルニーニョ現象の直接被害を受けないが、今後も大気の動きを注視していくという。12日付自由時報が報じた。


顕微鏡で見たポリプ。無性分裂を繰り返してクラゲとなる(海生館リリースより)

 海生館はまた、屏東県墾丁の後弯海域で、クラゲの着生世代で高温環境を好むポリプの数が増えていることから、クラゲの大量発生も起きると予測した。

 海生館は、クラゲの大量発生は▽海洋汚染による水中の栄養塩過剰で、クラゲの餌となる浮遊生物が増えている▽全世界で海水温が上昇し、クラゲが生息しやすい環境が形成される──ことが原因と考えられると指摘。海生館研究員の謝泓諺氏らはこのほど、後弯海域のポリプ生息数が冬より夏の方が明らかに多いことから、ポリプが高温環境を好むことを証明。このため、ポリプの数の変化を追うことで、近年世界で多発するクラゲの大量発生を予測できる可能性があると指摘した。また、海水温度が高まるエルニーニョ現象とクラゲの大量発生とは相関性があると説明した。