ニュース 社会 作成日:2014年6月13日_記事番号:T00050900
先月、台北都市交通システム(MRT)板南線で発生した無差別殺傷事件の記憶がまだ癒えない中、台湾鉄路(台鉄)で12日、列車内でマンゴーを食べようと果物ナイフを携帯していた女性を見た他の乗客が、殺人を企てていると勘違いして警察に通報。誤認逮捕されるというトラブルが発生した。
桃園在住の女性(60)は、台北市にある勤務先の量販店へ毎日台鉄で通勤している。12日もいつものように午前6時ごろ、列車に乗るために駅へ向かった。ただこの日、女性は列車を待つ間にマンゴーを食べようと刃渡り20センチほどの果物ナイフを持参していた。
そしてプラットホームで皮をむいたマンゴーを平らげた後、到着した列車に乗り込んだ女性は、果汁の付いたナイフを洗おうと車内のトイレに向かった。
しかし、果汁をきれいに洗い流し、ナイフに残った水滴を切るため上下に振っていた時、その姿を偶然トイレの前を通りかかった他の乗客が目撃した。その乗客は女性が人を刺す練習をしているのだと勘違いし、あわてて「列車内でナイフを振り回している人がいる」と警察に通報した。
通報を受けて駆け付けた警察は、次の駅で列車に乗り込んで女性を逮捕した。事態が飲み込めない女性は「マンゴーを切って食べるのが悪いのか」と反論したものの、聞き入れられず連行され、取り調べを受けることになった。
取り調べの結果、女性には他人を攻撃する意図はなく、果物ナイフは危険物の規制対象には含まれておらず、台鉄も持ち込みを禁じていないため、無事釈放された。
乗り合わせた乗客からは女性に対し、「本当にマンゴーを食べていたから、特に危険だとは思わなかった」という声もあれば、「ナイフが目に入った時はちょっと怖かった」という声も上がっている。目的が何であれ、公共の場で刃物を取り出すような行為は、当分控えた方が良さそうだ。
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